認定NPO法人 安房の海を守り育む会の概要
2021 年4月現在
2004年7月6日設立
(任意団体として2001年7月20日活動開始)
事務所所在地
〒294-0057
千葉県館山市川名656番地
電話0470-20-5022
代表者
理事長:福原 一
会員数
101 名(館山市長及び県議、 元・現市議10名を含む)
これまでの活動実績
- 2001年7月20日(海の日)に任意団体「安房の海を守り育む会」を発足し、海を核とした安房地域の発展、海の環境保全を願い、活動を開始した。
- 2002年4月より「EM」という有用微生物群を利用し、その培養液をどんどん川、宇田川および排水路に放流することにより、川と海の浄化活動を開始。
- 2002年6月からは大型培養装置による培養が始まり、放流量は飛躍的に大きくなり、増設を重ねた。
- 2020年11月現在、屋内設置の電熱機付培養器は3,000リットル1台、400リットル4台 、5~10月の間常温で培養する屋外設置の培養器は1,000リットル3台、500 リットル1台で、培養液は月12,000リットル以上に達している(年間およそ14万4 千リットル)。
毎年夏に船形小学校で、地域住民と共に「EMだんご」を5,000個ほど作製し、川へ放流している。 - 2004年6月27日には「館山湾浄化大会」を開催し、「館山湾浄化宣言」を採択。小中学校、各種講演会に講師を派遣し、環境教育や啓発活動を行っている。また、回覧板やチラシなどでの啓発活動も行っている。
- 2020年10月2日、長年の環境保全活動が認められ、館山市長から感謝状を拝領する。
浄化活動による成果
- 那古海岸周辺は長年ヌルヌルしている状態であったが、サラサラな砂浜を取り戻した。
- 宇田川のふれあい市場周辺は、悪臭の為付近住民は夏でも窓を閉め切っていたほどであったが、悪臭はすぐに消えた。その流域の汚泥の消失量は当会の推計で 1,000 ㎥にも及ぶ。
- 2004年春にはおよそ20年ぶりにバカガイが大量発生し、同夏ごろには千葉県の絶滅危惧種に指定されているナミノコガイがおよそ30年ぶりに復活し、現在も生息中である。
- 2006年6月には、那古海岸ではアカガイの仲間サルボウガイがおよそ40年ぶりに発見される。
- 2010年、アサリおよびハマグリが約30年ぶりに復活し、現在も生息中である。
- 2015年には、およそ半世紀ぶりにマテガイが大量に復活した。
団体の活動内容
- 通年、土及び日曜日に(月の第2と最終土、日を除く)EMの培養液5,000リットル以上を宇田川、どんどん川、汐入川およびその排水路に放流し、川と海の浄化に努めている。
- 水質汚濁の原因である米のとぎ汁を浄化源に変える「米のとぎ汁発酵液」の作成を呼びかけている。
- ごみの少量化のための住民説明会や、企業の悪臭防止や排水浄化への EM 技術採用の際の要請に対し、技術・知識の提供を行ってきた。
- 2008年5月、浄化活動の範囲を館山湾全体に広げようと、「館山『川と海』再生プロジェクト」を立ち上げた(後援団体:館山市、館山市教育委員会、館山市観光協会、館山商工会議所、館山市商店会連合会、房日新聞社、イオン館山店、イオンタウン館山)。
- 2011年8月には汐入川流域の上真倉に容量3,000リットルのEM活性液培養装置を設置し、活性液の放流を開始した。